【モバマス】ギャルゲーMasque:Rade まゆ√【後編】
美穂「……あれ?前の方、真っ白になってる」
智絵里「ほんとだ……」
美穂「スコールかな?」
智絵里「局所的大雨、又は集中豪雨ですね……」
前の方の人達、大丈夫かな?
Pくん達、濡れてないといいけど……
智絵里「この辺で、止むまで少し待ったほうが良いかもです……」
美穂「だね、少し休憩しよっか」
漕ぐのを止めて、ユラユラ揺られるだけになって。
智絵里ちゃんと二人で、のんびりお喋り。
美穂「そっちの班はどう?」
智絵里「……とっても、楽しいです。李衣菜ちゃんは優しくて、まゆちゃんは……面白い人だから……」
美穂「お、面白い人って……」
智絵里「み、美穂ちゃんはどう?そっちは楽しいですか……?」
美穂「もちろんっ!Pくんと加蓮ちゃんだもん!」
本当に?
自分へ、そう問いかけました。
わたしは本当に、心の底から。この修学旅行を楽しめてる?
加蓮ちゃんの行動に、不安になったりしてない?
智絵里「……いいな……Pくんと同じ班で。わたしも、Pくんと同じ班が良かったです」
美穂「えへへ、良いでしょ?」
智絵里「はい……とっても。カヌーのペアだけでも、一緒だったら良かったのに……」
美穂「……そうだね」
それは、とてもそう思います。
だって、わたしがPくんと同じカヌーのペアだったら……
智絵里「……加蓮ちゃんとPくんが、二人きりになる事は無かったのに……ですよね?」
美穂「…………えっ?」
一瞬、智絵里ちゃんが何を言っているのか分かりませんでした。