【ミリマス】 高山紗代子「あなたと一歩、近づける時間」
俺たちが初めて逢った日、あれは39プロジェクトの最終面接だったよな。
『私はアイドルになれるまで、絶対に諦めません!』
君はそう必氏に訴えかけてきた。全力で前のめりで、燃えさかる焔のように揺らめくあの瞳に、俺は惹かれたんだ。なんでこの子は、こんなにも本気になれるんだろう、ってさ。
そこから始まったんだよな、君と俺との二人三脚が。社長に無理言って、君だけソロでプロデュースさせてもらって。数えきれないくらいお仕事とライブとを繰り返して、少しずつ、だけど着実にアイドルランクを上げてきてさ。
そしてようやく今日、Bランクに挑戦できるところまで来れたんだ──52人の中の1人じゃない、アイドル高山紗代子として評価される時が来たんだ。いろいろ大変なことも多かったけど、本当に楽しかったよなぁ。