紬「今にも落ちてきそうな空の下で」
一番はじめに提案したのはりっちゃんだった。
それはある日のお昼休み。
唯「あっ、それいいかも!」
澪「屋上は立ち入り禁止だろ?そもそも行ってどうするんだ」
律「知らないのか澪?昼休みに屋上で飯を食べるのは我々高校生のステータスだ!
これ無くして青春は語れないぞ!」
澪「いやだから、立ち入り禁止…」
唯「はい!じゃあ多数決で決めよう!屋上に行ってみたい人!」
すかさず唯ちゃんとりっちゃんが手を挙げる。
なんだか楽しそう。
紬「私も行ってみたいで~す」
澪ちゃんの視線を感じつつ、私はりっちゃんに賛成した。
律「どうだ澪!3対1だ!」
澪ちゃんは呆れたように笑った。
しょうがないな…という言葉とは裏腹に、嫌な素振りは見せない。
私たちはお弁当を持って、教室を出た。