澪「こんな仕打ちを受ける生活はもうヤだ!」
小学校4年生。内気で友達は少なく、周りから孤立しがちだったわたし。教室では騒ぐ皆に混ざらず自分の席にいて、図書室から借りた本を独り読んでいた。
時には男子からちょっかいを受けて、そのたびに怯えていた。いや、今おもえばただ元気よく声を掛けられただけだろうな。この頃のわたしはそれほど臆病な子だった。
……だから、わたしと話を交わせる友達はどの子も、普段からおとなしい人ばかり。話しをするのも極まれに。たまたま居合わせた時くらいしか交わらなかった。