【咲-Saki-】灼「あっちが変」豊音「こっちが変」
灼「あっちが変」
ある日の放課後。
部室には私、鷺森灼と、松実玄の二人きり。
季節は冬で、雪が降っていた。
通いの憧からは、この雪で来るのが遅れると連絡が入っていた。
中等部の穏乃は日直の仕事で遅れるらしい。
宥さんが送れる理由は聞いていない。
玄は、寒くて教室から出られなくなっているのだろうと話していた。
担任が教室のストーブの火を落とせば、こちらに来るだろうと。
まぁ、あれはどうもそういう体質らしいから仕方がない。
全員が揃うまで、まだ少し時間がある。