【モバマス】李衣菜「凄いんだよ、私のプロデューサーは!」
プロジェクトルームに行くと、プロデューサーが居眠りをしていた。
いつもの無表情はなりを潜め、安らかな寝顔を見せている。
最近は、仕事大変そうですもんね。
だから、仕事中に居眠りするのも仕方ないのかも。
「……すぅ……すぅ」
私だって、授業中とかウトウトしちゃう事あるし。
やっぱり、夜遅くまでギターの練習をしてるのがいけないのかも。
でもねプロデューサー、それでも私は寝てないですよ?
だって、自分が好きなことをして眠いのに、やるべき事に手を抜くのは格好悪いですから。
なんて、ちょっとした現実逃避をしてみても、目の前の状況に変わりはない。
今、この場に居るのは私と、プロデューサーだけ。
だから、この状況を何とか出来るのは、起きている私だけ。
「……すぅ……すぅ」
プロデューサー、私にこんな姿を見られたと知ったらどんな顔するかな。
……駄目、絶対に、気付かれずに何とかしなくちゃ。
「……すぅ……すぅ」
プロデューサー。
全裸で居眠りは、ロックすぎますよ。