【ラブライブ】侑「虹ヶ咲学園二年四組担任、高咲侑です!」【後編】

【ラブライブ】侑「虹ヶ咲学園二年四組担任、高咲侑です!」【後編】

【ラブライブ】侑「虹ヶ咲学園二年四組担任、高咲侑です!」【後編】

130: 2022/12/23(金) 00:01:05.54 ID:6GgxOBUo.net
侑「虹ヶ咲学園二年四組担任、高咲侑です!」【前編】

▲桜坂邸▲

しずく「ふっふっ……」ノビノビ

 お風呂上がりのストレッチ。これはいつもの日課。欠かさず行わないと、すぐに硬くなっちゃう。声の伸びにも関係するし、欠かしちゃいけない日課だ。

ブブブブ…

しずく「ん?あ、侑先生からLINE……」

侑『こんばんは。しずくちゃん』

侑『次の土曜日って演劇部の活動休みだし、前言ってたご褒美の日にしようと思うんだけど、どうかな?』

しずく「つ、遂に来た!!」

 私は待ちに待った運命の日が遂に来たんだと舞い上がる。ご褒美の約束をしてから早数十日。もうすぐ八月にもなろうかとする今!
 忘れちゃってるのかなって心配になった夜もあった。けれど、侑先生は真剣に考えてくれていた。
 ここまで時間を空けて返事をしてくれた。とどのつまりこれは、私へ真摯な対応をしようと、苦慮していたからに他ならない!

しずく「え、えと……。『嬉しいです。土曜日よろしくお願いします』、と……」

しずく「ん……んふふ……」

 いけない。頬が緩む。でも、誰も見てないし別にいいよね。今だけは緩みっぱなしのほっぺでも!

侑『それじゃあ、土曜日は朝早くから色々連れ回すからさ、覚悟しておいてね!あとオフィーリアも一緒にね!』

しずく「え?オフィーリアも……?」

 そういえば、私が風邪で寝込んでいた時、一緒にオフィーリアの散歩に行けなかったことを悔やんでたっけ。その時のこと、覚えていてくれたんだ……。嬉しい……。
 ……。
 どこにでもあるような河原を、オフィーリアと一緒に散歩をする私と侑先生。
 侑先生は頼もしいけれど、オフィーリアの引っ張る力に負けちゃってたたらを踏む。あわや転んでしまう!というところでそんな侑先生を私が受け止める。

侑「あはは……。先生なのにちょっと情けないや……」

しずく「いいえ。ちっとも情けなくなんかないですよ」

侑「そ、そうかなぁ?」

しずく「私は、頼もしく強い侑先生だけじゃなくって、弱い侑先生のことも知りたいです。だからもっと、私を頼ってくれていいんですよ……?」

侑「しずくちゃん……」

しずく「侑先生……」

 暮れなずむ夕日を背に、二人の唇はどんどん接近して──

スイ「妄想してるところ悪いんだけどさ、しずく」

しずく「はぅああっ!?」

スイ「いいのかい?既読してからもう数分以上経過してるよ?早く返信しないといらぬ誤解を招くんじゃないの?」

しずく「あ、あああ、う、うん……」

 侑先生への想いがスイに筒抜けなのはもう今更のことだけど、今回は妄想に行くまでシームレス過ぎた……。ちょっとだけ恥ずかしい……。

しずく「えっと……『はい。オフィーリアも一緒ですね。了解です』っと」

しずく「『土曜日のデート、楽しみにしてます』っと」


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