【シャニマス】三峰結華「気になるあの子/気にする男」
新しい巡り合わせ、慣れ親しんだ友との別れ。
学生はこれから始まる新しい出会いに想いを馳せ、期待と不安に胸を膨らませる。
人と別れるには暖か過ぎて、誰かと出会うには寒過ぎる。
今と変わる、関係が変わる、そんな季節。
新しい人と出会う。
新しい恋が始まる。
新しい思いを抱く。
新しい恋が芽吹く。
それが、春。
そんな春と言う季節、例に漏れず担当アイドルである三峰結華は何かが変わった様だった。
「ねぇねぇPたん」
「ん、どうした?」
「Pたんって恋人とかいる?」
283プロダクションの事務所にて、パソコンをカタカタと叩く俺へと結華は質問を投げかけてきた。
別に急ぎでも無かった俺は休憩の口実を手に入れて喜んでいる事を隠しつつ、椅子を回転させて彼女の方へと向き直る。
そこにはソファでペットボトルのお茶を飲みながらスマホをポチポチしている結華の姿があった。
なかったら逆にヤバいか。
「恋人?」
「そそ、恋人」
恋人がいるか? と言う問いを男性なら一度は受けた事があるのでは無いだろうか。
それは牽制であったり、詮索であったり、期待であったり、揶揄いであったり。
様々な可能性を含むその問いに対し、果たして最適解はどの様なモノなのだろう。
此方の返答としては正直に答える、見栄を張る、嘘を吐く等々またこれも沢山あるが……