勇者「コミュ障すぎて満足に村人と話すことすらできない」【中編】
勇者「つまり。痕跡っていうのはあの魔物たちの魔力ってことか」
魔法使い「多かれ少なかれ、生物は常に魔力を放出してるからね」
戦士「あの強さのリザードマン、魔力の放出量も並の連中とは比較にならない」
猫「匂いと魔力の痕跡をたどるのは俺様がやる」
僧侶「ひとつだけ問題が……」
戦士「教会のことだね。それなんだけどさ、今までどおりでよくない?」
魔法使い「ダメだよっ。また同じ目にあっちゃう」
戦士「そのときは返り討ちにしてやればいいじゃん」
戦士「なにより。敵との遭遇は、情報を得るチャンスでもある」
僧侶「ですが、あの盗人たちのようなことが起きるかもしれませんよ」